だいぶ間が開いてしまったが、前回の続き。
OmniFocus が単なるTODOアプリと一線を画すのが、「プロジェクト」と「コンテキスト」の2つの表示モード(パースペクティブ)を持つことだ。プロジェクトもコンテキストもGTDの用語なので、常にGTDを意識して使っていれば自然と使い分けられるのだが、GTDそのものが初めてだと混乱しやすい。
というわけで、今回と次回は、2回に分けてプロジェクトとコンテキストについて説明する。今回は主にコンテキストについて。
OmniFocus for iPhone 
カテゴリ: 仕事効率化
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プロジェクトもコンテキストもアクションの属性
プロジェクトもコンテキストも、画面で見るとちょうどフォルダのように見える。 だからついアクションをその中に入れて、「整理する」ような感覚で使ってしまいがちだが、それだと本来の意味からは少しズレる。GTDの観点からいうと、どちらもアクションの属性、付加情報だと捉えた方が正しい。つまりプロジェクトやコンテキストが独立して存在するわけではなく、あくまでもアクションに付随する情報、という感覚だ。
簡潔に言うと、アクションを実行しやすくするための付加情報がコンテキストで、レビューしやすくするための付加情報がプロジェクトである。
コンテキスト
コンテキストとは、そのアクションが「どういう場所・状況なら実行できるのか」を示すための情報だ。コンテキストは、必ず全てのアクションに対して設定しなければならない。設定しないと、そのアクションはinboxに残ったままになる=実行可能とは見なされない。
OmniFocusの「コンテキスト」メニューを辿ると、コンテキスト毎に分類されたアクション一覧が見られる。つまり自分が「今」いる場所・状況を選べば、「今」実行可能なアクションだけが表示される。あとはその中から、実行したいものを選んで行動に移せばよい。これがOmniFocusによるGTDの、最も日常的な流れである。
コンテキストの階層構造
コンテキストは階層化することができる。例えば次のように:
- 外出
- X駅前
- Y繁華街
- 本屋
- …
この階層構造には、「これが正解」というものはない。既に述べた通り、コンテキストの存在それ自体には大した意味はないので、とにかくアクションが実行しやすいように作れば良い。そしてもし使いにくいと感じたら、躊躇わず構造を変更しよう。
例えば私の場合、在宅で仕事をすることが多いので、最初は「自宅」コンテキストに仕事もプライベートもごちゃ混ぜに入れていた。しかしこれは非常に使いにくい。仕事中にプライベートのどうでもいいことが気になったり、オフの時間に締め切り間近の仕事が見えてしまったりする。そこで「自宅」コンテキストを分割して、仕事用とプライベート用、2つ持つことにした。物理的には1つの場所でも、内面の状況で2つに分けることもできるわけだ。
「連絡待ち」コンテキスト
GTDで言うところの「連絡待ちリスト」を実現するのに、私は「連絡待ち」コンテキストを使っている。誰かの仕事が終わるまで実行できないアクションには、この「連絡待ち」コンテキストを割り当てておいて、「完了したよ」と連絡があったら、改めて正しいコンテキストを割り当て直す。
他に「連絡待ちリスト」を表現する方法としては、OmniFocus独自の概念である「保留中」を使う方法もあると思う(プロジェクトやコンテキストの編集画面の「ステータス」で設定する)。しかし個人的には、「保留中」は何か理由があって進行不能になった場合に使うもので、連絡さえあれば実行可能な「連絡待ち」を表現するには不適当だと考えている。
複数のコンテキストを割り当てたい?
例えばブログを書く場合、自宅でMacを使って書いても良いが、外出先でiPhoneを使って書いても良い。つまり「ブログを書く」アクションには、「自宅」と「iPhone」両方のコンテキストが該当する。しかし、OmniFocusではコンテキストは一つしか割り当てられない。さあ困った。
実は簡単な解決法がある。外出先で「自宅」コンテキストを見れば良い。自宅でする作業の一部は、iPhoneでできるのだから、自宅コンテキストを見るのは完全に正しい使い方だ。
もちろん、外出先で自宅コンテキストを見れば、本当に自宅でしかできない作業も目に入ってしまう。それは本来GTDでは避けるべき状況である。しかし、当たり前の話だが、完全なコンテキスト設定などできるはずはないし、目指すべきでもない。繰り返し書いてきたことだが、GTDにとって最も重要なのは行動に移すことで、正確に整理整頓することではない。
将来、OmniFocusが複数コンテキストをサポートする可能性はなくはないが、私自身は合理的な制約だと感じている。
次回は今回の続きで、プロジェクトについて説明します。
