夜眠れなかったので、たまたま見かけた『どんなにへたくそでも一日後には絵が上手くなる方法:ハムスター速報 2ろぐ』を試してみた。
元スレ主の主張は半ば精神論になっていたので半信半疑だったが、6枚7枚と円を描き続けるうちに、ごく単純で合理的なトレーニングであることに気が付いた。要するにこれは文字通り「手を動かす訓練」なのだ。思った通りに手を動かすことができなければ、どれほど明確なイメージが頭の中にあっても、たとえ円のように普遍的で揺らぎようのないイメージであっても、上手に描くことはできない。逆に言えば明確なイメージの元で延々手を動かし続ければ、やがては適切な手の動かし方を身体が覚える。そして思った通りに手が動き、イメージ通りのモノが描き上がる、という経験は確かに楽しく、私自身10枚のつもりが気が付けば15枚以上描いてしまい、最後の方は「真っ直ぐに線を引く練習」などを延々繰り返していた。
プログラミングの世界では有名な格言がある:「プログラムは思った通りには動かない。書いた通りに動く。」絵についても同じなのかも知れない:「絵は思った通りには描けない。手を動かした通りに描ける。」
はてブのコメントを見るとプログラミングの”Hello World”に例えた方もいらっしゃっるようだが、私の感覚では、(特定のプログラミング言語の)基本的な制御構造をエディタ上ですらすらと書く練習、に相当するような気がする。プログラミングそのものの技量にはならないが、それ以前に必要となるスキルで、特に新しい言語を学ぶ場合には真っ先に習得する必要がある。