Authenticated encryption:機密性と完全性を同時に守るための暗号システム。対称暗号とMACとの組み合わせで実現するか、もしくは専用に設計された対称ブロック暗号のモードを使用する。最近になって活発に研究されている分野らしい。
そのような対称ブロック暗号のモードは Authenticated Encryption Modes といった名称で分類され、中でもNISTが標準化しているのは CCM と GCM モード。CCM モードは IEEE 802.11i 規格の一部として実用化されている。また他にNISTに提案されているものとしては CWC, EAX, OCB モードなどがある。
一般に使用可能な実装としては、Brian Gladman氏のサイトで CCM, GCM, EAX, CWC モードの実装がBSDライクなライセンスで公開されている。またパブリックドメインの暗号化ライブラリ libTomCrypt(工事中の新サイト) では EAX, OCB, CCM, GCM モードが利用できる。
『C/C++セキュアプログラミングクックブック〈VOLUME2〉対称鍵暗号の実装』でイチ押しされているのは CWC モードだが、世間的にはNIST標準である CCM モードや GCM モードの方が広く使われているようだ。
比較的新しい分野のためか、WEB上には日本語の情報は少ない(探し方が悪いのかも)。唯一CRYPTREC が2003年に公開した報告書(pdf)『ブロック暗号を使った秘匿、メッセージ認証、及び認証暗号を目的とした利用モードの技術調査報告』の中で「認証暗号に関するモード」として安全性や効率について詳しい検討を行っているが、ちょっと専門的過ぎる。一方でWikipedia英語版の充実振りは素晴らしい。