先日コメント欄で教えていただいたErlangの新しい正規表現モジュール re。使える正規表現の種類やマッチの特性・性能は PCRE に準ずるので、現代的な諸プログラミング言語と比較しても遜色ないレベルの機能を備えている。正規表現なしの文字列処理なんて考えられない!という人もこれで安心。
さらに、古い regexp モジュールと比較して、マッチ対象や正規表現自体を iodata() で構成することができるという点は注目に値する。
erl> re:run([<<"Ama">>, $m, "i ", [<<"Haru">>, "ka"]], ["^", "A.+a", "$"]).
{match,[{0,12}]}
マッチや置換の結果を取得する方法も柔軟に選択できるので、「一連のバイナリから特定のパターンを抜き出してリスト(文字列)として取得する」なんてことも簡単にできる。例えば『プログラミングErlang』193ページの scavenge_urls:gather_urls は次のように書き換えられる。
gather_urls(Bin) -> case re:run(Bin, "<a href.+?</a>", [global, dotall, {capture, first, list}]) of {match, L} -> L; _ -> [] end.
id3_v1:trim も次の通り簡潔に。
trim(Bin) -> re:replace(Bin, "[ \\0]+$", "", [{return, binary}]).
…
ちなみに re モジュールはEEP(Erlang Enhancement Proposal) 11として提案され、R12B-3において実験的なモジュールとして取り込まれたようだ。Erlangは今なお活発に開発が続けられているんだなあ…。『プログラミングErlang』はR11B-5を基準に書かれているから、たまには最新情報をチェックしていかなくては。